おさぜん農園があるのは京都の八幡の田んぼのど真ん中。
100年前から善兵衛という屋号を受け継ぎ、農業を営んできました。
八幡は交通の便が良いとは言われるけど、おさぜん農園は田んぼに囲まれた場所にあります。
でもそんなところでもわざわざいちご狩りや、いちごを買いに来てくれる人がいる。
毎年、毎月、毎週来る人も。
美味しいと言ってもらえること、それが嬉しい。
八幡の気候は暖かく、雪はめったに降らない。
雨もどちらかと言えば少ないほうだ。盆地だから夏はとても暑い。
いちごを育てる環境としては最高ではないけど悪くもない。
最後に味を決めるのは作り手の腕しだい。
農園前の風景。365日、12年間、見つづけてきた。
日が出て。
日が沈む。
たまーに降る雪が、いちごも、こちらの身も引き締める。
いちごを作ってから12年間いちごのことだけを考えてきました。
12年間いちごのことをノートに記してきました。
前はああしたから次はこうしてみよう。
こうすればこうなるのか。
考えて、やってみて、失敗して、成功して。
ノートが積み重なるごとにいちごの味も良くなっていく。
いちごにも人柄(いちご柄?)が出る。
色んな表情で。
色んな味。
モノを売る時に立地や値段が大事と言うけれど、
やっぱり一番はクオリティー(味・品質)が大事だと考えています。
美味しさは人を感動させる。記憶になる。
またその感動を味わいたくなる。
そう思ってもらえるいちごを、おさぜん農園ではこれからも作り続けます。